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防犯カメラの録画映像は、事件や事故、紛失などのトラブルが発生した際の重要な手がかりになります。しかし、数時間から数日分の映像を巻き戻し、目的の人物や車両が映っている場面を人の目で探し続ける作業には膨大な時間がかかります。特に数十台、数百台ものカメラを設置している大型施設では、対象者が別のカメラへ移動するたびに次の映像を探し直さなければならず、現場スタッフの大きな負担となります。
こうした課題を解決するのが、AIの画像認識技術を活用した「映像検索システム」です。AIが録画映像に映る人物や車両などの特徴を解析・データ化することで、服装の色や性別、車両の種類といった条件から必要な映像を効率的に絞り込みできます。さらに、高度なシステムでは複数カメラを横断して対象者を検索することも可能です。本記事では、AI映像検索の仕組みやメリット、活用シーン、導入時の選び方について解説します。
AI映像検索システムとは、防犯カメラの録画映像をAIが解析し、人物や車両などの特徴を検索条件として目的の映像を探し出せる仕組みです。従来の「録画して人が見る」運用から、「AIが候補を絞り込み、人が必要な映像を確認する」運用へ変えられる点が大きな特徴です。
従来の防犯カメラでは、例えば「昨日の15時ごろに入口から入った不審な人物を探したい」という場合、担当者が該当時間帯の映像を再生し、1倍速や早送りで対象者を探す必要がありました。
カメラが複数ある場合には、その作業をカメラごとに繰り返さなければなりません。対象者がどの時間に、どのカメラへ映ったか分からなければ、何時間もの映像を確認することになります。
AI映像検索では、映像に映った人物や車両などをAIが検出し、その特徴や出現した時間帯などを検索可能なデータとして扱うことができます。
そのため、「指定した時間帯に人物が映った場面」「特定の特徴を持つ人物」「特定カテゴリーの車両」といった条件から候補映像を絞り込み、目的のシーンへ短時間でたどり着きやすくなります。
高度なAI映像検索システムでは、映像に映る人物や車両の外観的な特徴を検索条件として利用できます。
例えば人物であれば、「赤い上着を着た男性」「青い服を着た人物」など、性別や年代、衣服の色といった特徴から候補を絞り込めます。製品によっては、顔情報や画像を手がかりとした検索にも対応しています。
車両についても、「黒いSUV」「白いトラック」など、色や車種カテゴリーなどから検索できるシステムがあります。また、LPR(ナンバープレート認識)と連携するシステムであれば、ナンバー情報を手がかりに特定車両を検索することも可能です。
「いつ映ったか正確に分からない」という状況でも、目撃情報として得られた特徴を検索条件に利用できるため、映像確認作業を大幅に効率化できます。
AI映像検索を導入する大きなメリットは、録画映像を確認する時間を大幅に削減できることです。
従来は、事件や事故が発生すると担当者が発生時刻付近から録画映像を巻き戻し、対象となる人物や車両を目視で探す必要がありました。発生時刻が曖昧な場合やカメラ台数が多い場合には、映像確認だけで数時間を要することもあります。
AI検索であれば、時間帯や人物・車両の特徴などを指定して候補を絞り込めるため、何時間もの録画データを最初から最後まで目視確認する作業を減らし、必要な映像へ短時間でアクセスできます。
不審者や迷子など一刻も早い対応が求められる場面では、映像検索にかかる時間を短縮することが、そのまま迅速な初動対応につながります。
大型施設における映像確認で特に負担となるのが、対象者が一つのカメラの画角から外れたあとの追跡です。
一般的なカメラシステムでは、入口のカメラから人物が見切れた場合、担当者がその人物の進行方向を推測し、次に映っている可能性があるカメラを選択して再び映像を確認します。
一方、複数カメラを横断した検索に対応するシステムでは、一度見つけた人物や車両の特徴を手がかりに、施設内の別カメラに映った候補をまとめて検索できます。
例えば、正面入口から入った人物が1階通路を歩き、エスカレーターで2階へ移動した場合にも、複数地点の映像を時系列で確認しやすくなります。「カメラAの次はカメラB、その次はカメラC」と人が一台ずつ探す作業を減らし、施設内の移動動線を効率的に把握できます。
AIカメラは録画映像の事後検索だけでなく、リアルタイムの映像解析にも活用できます。
例えば、立ち入り禁止エリアへの侵入や特定エリアでの長時間の滞留などをAIが検知し、管理者のPCやスマートフォンへ通知する仕組みを構築できます。
「トラブルが起きたあとに映像を探す」だけではなく、「今起きている異常を検知して対応する」ことが可能になるため、事件・事故の拡大防止につながります。
リアルタイムの異常検知と録画映像の高速検索を組み合わせることで、「何が起きたか」「対象者はその前後にどこを移動したか」までスムーズに確認できる環境を構築できます。
工場や物流倉庫は敷地が広く、製造ラインや入出荷エリア、保管スペースなどに多数のカメラが設置されるため、横断検索との相性が良い現場です。
食品工場ではフードディフェンスの観点から、異物混入などのトラブルが発生した際に「その時間帯に誰がライン周辺にいたのか」「その人物がどこから来て、その後どこへ移動したのか」を確認する用途に活用できます。
物流倉庫で荷物やパレットが見つからない場合にも、荷物を運搬していた作業員や車両、該当エリアの映像などを手がかりとして、複数カメラから移動経路を調査できます。
また、フォークリフトとの接触や転倒などの労働災害が発生した場合、事故発生時の映像だけではなく、作業員や車両の事故前後の動線を時系列で確認することで、原因究明や労災・インシデント報告書の作成にも役立ちます。
空港や駅、サービスエリア、大型駐車場では、不特定多数の人や車両が広い敷地を移動します。
例えば「赤い服を着た子ども」「車椅子を利用している高齢者」といった特徴を手がかりに、複数カメラから該当する人物の候補を探すことで、迷子や要保護者の捜索範囲を効率的に絞り込めます。
空港・駅の制限エリアへ侵入した人物について、侵入地点からその後の移動ルートを複数カメラで確認するといった防犯用途にも有効です。
また、LPR対応システムではナンバープレート情報を利用して特定車両を検索できるため、駐車場内の接触事故や当て逃げなどの調査にも活用できます。
ショッピングモールや百貨店、テーマパークなどでは、対象者が複数フロアやエリアを移動するため、一台のカメラ映像だけでは足取りを把握できません。
万引きや置き引きなどが発生した際に、店舗付近で確認された人物を起点として、館内通路やエスカレーター、出入口など別のカメラへ映った候補を検索することで、入館から退館までの動線を確認しやすくなります。
迷子が発生した場合にも、「青い服を着た子ども」など保護者から得た特徴をもとに検索し、最後に映った場所や移動方向を把握することで、スタッフの捜索を効率化できます。
病院や介護施設では、認知症の患者・入居者による無断外出や徘徊、転倒事故などへの対応が求められます。
出入口や廊下など複数地点の映像から対象となる人物を検索できれば、いつ居室や病棟を離れ、どのルートを通って移動したのかを確認しやすくなり、早期保護につなげられます。
また、転倒事故が発生した際には、転倒した瞬間だけではなく、その人物が直前までどのように歩いていたのか、どこから移動してきたのかを確認することで、転倒原因の検証にも活用できます。
時系列で状況を整理しやすくなるため、介護・医療現場におけるインシデントレポートの作成負担軽減にもつながります。
オフィスビルや金融機関、データセンターでは、セキュリティエリアへの不正侵入や重要書類・機器の持ち出しなどを確認する用途にAI映像検索を活用できます。
例えばアクセス権のない人物が重要エリアへ入った場合、その人物が「どの入口から入り、どのフロアや部屋を経由し、どこから退出したのか」を複数カメラから調査できます。
金融機関でも、不審な取引に関係する人物や車両について、店舗内外の映像から足取りを調査する際の映像確認効率向上が期待できます。
重要物の持ち出しが疑われる場合にも、対象物そのもの、または運搬した人物や車両を手がかりとして関連映像を絞り込むことで、事実確認を迅速化できます。
AI映像検索を導入する方法は、大きく分けると「AI機能を備えたカメラへ交換する方法」と「既存カメラの映像をAI対応のVMSやレコーダー、エッジデバイスなどで解析する方法」があります。
すでに数十台、数百台の防犯カメラを運用している施設では、すべてを交換すると大きな導入コストがかかります。そのため、現在利用しているカメラをAI対応のVMSやNVRなどと連携できるかを確認することが重要です。
一方、映像が暗い、人物が小さくしか映らないなど、元の映像品質が十分でなければAI検索の精度にも影響します。カメラの設置位置や画角、解像度、照明環境なども含めてシステムを設計しましょう。
AIカメラを比較するときに特に確認しておきたいのが、検索対象が一台のカメラ映像だけなのか、施設内の複数カメラを横断して検索できるのかという違いです。
カメラ単体の解析しかできない場合、AIによってそのカメラ内の人物をすばやく検索できても、対象者が画角から外れたあとは管理者が次のカメラを手作業で探さなければなりません。
カメラ台数が多い大型施設では、この「次の映像探し」に多くの時間がかかります。事件・事故後には調査結果を整理して報告書を作成する必要もあるため、結局大きな業務負担が残る可能性があります。
そのため、物流倉庫や商業施設、空港、大学など広大な施設では、複数カメラや時間帯を横断し、一度見つけた人物・車両の別地点での出現映像を検索できるシステムを選ぶことが重要です。
AI映像検索を単なる「録画映像の検索機能」として考えるのではなく、「施設全体の事後調査をどれだけ効率化できるか」という視点で比較しましょう。
AI映像検索では、人物の外観的特徴や、システムによっては顔特徴データなどを扱う場合があります。そのため、導入時には個人情報保護とプライバシーへの配慮が欠かせません。
カメラ画像から個人を識別できる場合には、利用目的をできる限り特定し、その目的の範囲内で映像を利用する必要があります。また、カメラによる撮影を本人が容易に認識できない場合には、カメラが作動していることを入口や設置場所などへ掲示するといった対応が必要です。
特に顔識別機能を利用する場合には、その機能を利用していることや利用目的などについて適切に通知・公表する必要があります。
映像を閲覧できる担当者、保存期間、アクセス権限、第三者への提供条件、不要になった映像・顔特徴データを削除するルールなども事前に定め、安全に運用できる体制を整えましょう。
参照元:個人情報保護委員会:「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」に関するQ&A

AI映像検索を導入するのであれば、「一台のカメラから対象を探せるか」だけでなく、「施設内の複数カメラをまとめて検索できるか」まで確認したいところです。
そこで注目したいのが「AVIGILON(アビジロン)」です。AVIGILONのAppearance Search(アピアランス検索)では、人物や車両の外観的な特徴をもとに、複数のカメラや拠点、時間帯を対象として録画映像から人物・車両を効率的に検索できます。
何時間もの映像を一台ずつ確認する必要を減らし、事件・事故や迷子、紛失などが発生した際の映像調査をスピードアップできる点が大きな特徴です。
AVIGILONのAppearance Searchでは、人物について年齢層や性別、衣服の色などの特徴を利用して録画映像を検索できます。また、車両についても色や車両カテゴリーなどから候補を絞り込むことができます。
例えば「赤い上着を着た人物」や「青いトラック」といった目撃情報を手がかりに、長時間の録画映像から該当する可能性が高い人物・車両の映像をAIによって絞り込むことが可能です。
スタッフが何時間もの録画映像を最初から最後まで目視確認する必要を減らせるため、事件・事故後の調査や迷子捜索など、スピードが求められる場面で映像確認業務を効率化できます。
AVIGILONの大きな強みが、複数カメラを対象とした映像検索です。
一般的なカメラ単体の検索では、対象者が画角から外れると、その人物が次に映っていそうなカメラを管理者が推測して探す必要があります。
AVIGILONでは、一度確認した人物や車両を起点として、検索対象とする複数のカメラや時間帯から別の出現映像を検索できます。
例えば入口のカメラで見つけた人物について、廊下、エレベーターホール、駐車場など別地点の映像から候補を確認できます。一台ずつ録画映像を切り替えながら対象者を探す作業を減らせるため、事後調査や報告書作成にかかる工数削減につながります。
ショッピングモールや大型駐車場、物流倉庫、工場などでは、対象者が一つのカメラに映り続けることはありません。
例えば大型商業施設で対象者が入口から入り、店舗前の通路を通り、エスカレーターで別フロアへ移動した場合、それぞれ異なるカメラに映像が残ります。
AVIGILONの横断検索を活用すれば、複数カメラに残った対象者の出現映像を時系列で確認し、点と点をつなぐように施設内の足取りを把握しやすくなります。
トラブル発生時に「対象者はどこから来たのか」「その後どこへ向かったのか」を迅速に確認できるため、現場への指示だけでなく、事件・事故発生後のインシデント調査や報告書作成もスムーズになります。
また、AVIGILONではAI映像解析によるリアルタイムアラートにも対応しています。自然言語による条件設定に対応する機能もあり、リアルタイムの異常検知と録画映像の検索を組み合わせることで、初動から事後調査まで一連の防犯業務を効率化できます。
参照元:AVIGILON:AI-powered video analytics software
膨大な録画映像から対象者を迅速に抽出!
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一般的なAIカメラにはカメラ単位で映像を解析・検索する製品もあり、対象が画角外へ移動すると別カメラの映像を個別に確認する必要があります。一方、横断検索に対応した「AVIGILON(アビジロン)」では、複数カメラや時間帯を対象に人物・車両をまとめて検索できるため、対象者の別地点での出現映像を短時間で探しやすくなります。
AI映像検索システムを導入することで効率化できます。AVIGILONでは、年齢層や性別、衣服の色などの特徴を利用したAppearance Searchで複数カメラの録画映像を検索できるほか、自然言語による条件設定を利用したリアルタイムアラートにも対応しています。目視で映像を探す作業を減らし、調査や報告書作成を効率化できます。
複数カメラの横断検索に対応したシステムを利用する方法があります。テレコムが提供する「AVIGILON」では、一台のカメラで確認した人物・車両を起点として、検索対象に設定した別カメラや時間帯から同じ対象の候補映像を検索できるため、カメラごとに一から映像を探し直す作業を減らせます。
AVIGILONは、人物・車両のAppearance Searchや複数カメラを対象とした高速な映像検索に強みがあります。AIによるリアルタイムアラートに加え、製品ラインには最大10K(61MP)の高解像度カメラもあり、広大な施設での監視から事件・事故後の映像調査まで一体的に行える点が特徴です。
AIによる自動検知と映像検索を活用することで、少人数でも運用負担を抑えやすくなります。すべての映像をスタッフが常時確認するのではなく、AIが検知したイベントや検索結果を中心に確認できるため、商業施設、オフィス、工場、駐車場などカメラ台数が多い現場でも監視・調査業務を効率化できます。
AI映像検索システムを活用することで、これまで担当者が何時間もかけて行っていた録画映像の確認作業を大幅に効率化できます。人物の服装や性別、車両の色・種類などから候補を絞り込めるため、事件や事故、迷子、紛失などが発生した際に「必要な映像をすばやく見つける」体制を構築できます。
特に重要なのが、複数カメラを横断した検索に対応しているかどうかです。一台のカメラ内だけを検索できても、対象者が別エリアへ移動すれば、管理者が次のカメラ映像を探す作業が残ってしまいます。
複数カメラを横断して人物や車両を検索できるシステムであれば、対象者の出現映像を時系列で確認しやすくなり、初動対応だけでなく、原因究明や証拠映像の抽出、インシデント報告書作成まで効率化できます。
AI映像検索を導入する際は、単純なAI検知精度や画質だけでなく、既存カメラとの連携、検索条件、複数カメラの横断検索、プライバシー保護まで比較し、自社の施設規模や運用方法に合ったシステムを選びましょう。
AIカメラは、検知したい対象や設置場所によって適した製品が変わります。当サイトでは「防犯・犯罪検知」「店舗分析」「不良品分別」など、目的ごとに強みを持つおすすめのAIカメラを紹介しています。AIカメラを導入する際の比較・検討にぜひお役立てください。
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