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サービスエリアやパーキングエリア(SA・PA)は、ドライバーの休憩場所として24時間利用されるだけでなく、フードコートや売店、観光情報の発信など、さまざまな役割を担っています。一方で、大型連休や行楽シーズンには駐車場や施設内が混雑しやすく、限られたスタッフで広大な敷地を管理しなければならないという課題があります。
こうしたSA・PAの運営を効率化する手段として活用されているのがAIカメラです。従来の防犯カメラとして映像を記録するだけでなく、駐車スペースの満空判定、施設内の混雑・人流解析、不審者や車両の検知、来場者属性の分析など、さまざまな業務をAIによって自動化できます。
本記事では、サービスエリア・パーキングエリアにAIカメラを導入するメリットや主要機能、実際の導入事例、導入する際に確認しておきたいポイントについて解説します。
ゴールデンウィークやお盆、年末年始など交通量が増える時期には、サービスエリアの駐車場が満車になり、空いている駐車スペースを探す車両によって場内がさらに混雑することがあります。大型車と普通車で駐車エリアが分かれている施設では、それぞれの空き状況を正確に把握して誘導する必要もあります。
AIカメラを活用すれば、駐車場を撮影した映像から各駐車区画の車両の有無を画像解析し、空き状況をリアルタイムで可視化できます。
取得した情報を場内の案内表示板や高速道路本線上の混雑情報板、デジタルサイネージなどへ連携すれば、ドライバーが空いているエリアを確認したうえで駐車場へ進めるようになります。スタッフが広い駐車場を歩いて空き状況を確認する必要も減るため、利用者の利便性向上と運営業務の効率化を両立できます。
参照元:西菱電機:https://www.seiryodenki.co.jp/project/parking-monitoring-guidance-system/
SA・PAは深夜や早朝を含め、不特定多数の人や車両が24時間利用する施設です。そのため、車上荒らしや置き引き、不法投棄、立ち入り禁止エリアへの侵入など、さまざまなトラブルへの対策が求められます。
通常の防犯カメラでも映像を記録することはできますが、広大な駐車場や施設内のすべての映像をスタッフが常時確認し続けるのは現実的ではありません。
AIカメラであれば、人物や車両の侵入、設定したエリアでの動き、長時間の滞留などを自動的に検知し、注意が必要な場面だけをスタッフへ通知する仕組みを構築できます。
例えば、夜間に一般利用者が立ち入ることのないバックヤードへ人物が侵入した際や、通常とは異なる場所に車両が長時間停車している際にアラートを出すことで、トラブルを早い段階で把握できます。24時間営業の施設で少人数でも安全管理を行いやすくなる点は、大きなメリットです。
サービスエリアには、フードコートや土産物店、コンビニエンスストアなど複数の店舗が併設されています。施設運営の観点では、単に来場者数を把握するだけでなく、「どこに人が集まっているか」「どのくらい滞在しているか」を確認することも重要です。
AIカメラを活用すると、エリアごとの人数や来場者の移動ルート、滞留時間などをデータとして可視化できます。
例えば昼食時間帯に特定の飲食店周辺へ人が集中していることが分かれば、スタッフを増員したり、列の形成方法を変更したりできます。また、売店内の来場者動線を分析することで、商品棚やデジタルサイネージの配置改善などマーケティングにも活用可能です。
勘や経験だけに頼らず、実際の人流データをもとに人員配置やレイアウトを見直せることもAIカメラ導入のメリットです。
駐車場向けAIカメラでは、カメラ映像に映る車両を画像解析し、駐車区画が「空車」なのか「使用中」なのかを自動判定できます。
駐車マスごとにセンサーを設置する方式とは異なり、カメラの設置位置や画角によっては、1台のカメラで複数の駐車スペースを俯瞰しながら満空状況を把握することが可能です。
複数のカメラから取得した情報をまとめれば、大型車エリア、普通車エリア、障がい者等用駐車スペースなど、エリアごとの空き状況を管理画面上で確認できます。
さらに、満空情報を案内表示板と連携させれば、ドライバー自身が空いている場所を判断できるため、誘導スタッフの負担や駐車場内を空きスペースを探して走行する車両を減らすことにもつながります。
混雑・人流解析では、AIが映像に映った人物を認識し、指定したエリアにいる人数や人の流れをデータ化します。
例えば、フードコートや売店、トイレ周辺などの人数をカウントすることで、現在どのエリアが混雑しているのかをリアルタイムで把握できます。人が集中している場所をヒートマップ形式で可視化できるシステムもあります。
一定以上の混雑を検知した際にスタッフへ通知すれば、レジ担当者を追加したり列を整理したりするなど、状況に応じた人員配置が可能です。
また、曜日や時間帯ごとのデータを蓄積することで、「休日の12時台はフードコートが混雑する」「夕方には土産物エリアへ人が集中する」といった傾向を把握し、将来の運営計画にも活用できます。
24時間利用されるSA・PAでは、夜間における監視性能も重要です。駐車場や外周部は施設内と比較して照明が少ないケースもあり、人による巡回だけでは異常を発見しにくい場合があります。
低照度撮影や赤外線撮影に対応したAIカメラを使用すれば、夜間でも人物や車両を捉え、立ち入り制限エリアへの侵入や設定した方向とは異なる車両の移動などを検知することが可能です。
例えば、一方通行として運用している駐車場内で通常とは異なる方向へ走行する車両を検知したり、一般利用者が入ることのない管理区域への侵入を検知したりすることで、事故やトラブルの早期発見につなげられます。
AIによる検知後に管理室へアラートを送信する仕組みを整えておけば、スタッフがモニターを常時見続けなくても注意すべき場面を確認できます。
広大なSA・PAでは、迷子や置き引き、不審者、駐車場内での接触事故などが発生した際、複数の防犯カメラ映像から対象となる人物や車両を探さなければならないケースがあります。
従来型のカメラシステムでは、対象者が一つのカメラの画角から外れるたびに、スタッフが「次にどのカメラへ映ったのか」を推測しながら別の映像を確認しなければなりません。駐車場から施設入口、フードコート、売店まで多数のカメラが設置されている場合、何時間分もの録画映像を一つずつ確認する膨大な作業が発生します。
高度なAI映像検索に対応したシステムでは、服装の色など人物の外観的特徴や車両などを手がかりとして、施設内の複数カメラから対象を検索することができます。
例えば、駐車場に車を停めた人物が施設入口から売店へ移動し、再び駐車場へ戻った場合でも、複数カメラに残った映像を横断的に確認することで対象者の移動ルートを追いやすくなります。
トラブル発生直後の状況把握だけでなく、事後の映像確認や証拠映像の抽出、インシデント報告書作成などにかかる時間を短縮できることも、カメラ横断検索を利用するメリットです。
新東名高速道路の遠州森町PA(上り・下り)では、画像処理技術を活用した「駐車場満空監視誘導システム」が導入されています。
監視カメラの映像を画像処理技術によって解析し、駐車スペースの空き状況を常時モニタリング。解析した情報をもとに、場内の案内板などを通じて車両を空いているゾーンへ誘導できる仕組みとなっています。
駐車場内をスタッフが巡回して満空状況を調査する方法では、確認してから情報を更新するまでにタイムラグが発生します。映像解析によって自動的に状況を把握できるようになれば、リアルタイム性の高い情報をドライバーへ届けられるため、駐車スペースを探して場内を走り回る車両の削減が期待できます。
また、同システムでは突発事象への対応を支援する機能も用意されており、駐車場の利便性向上と管理業務の効率化を同時に実現する事例と言えるでしょう。
参照元:西菱電機:https://www.seiryodenki.co.jp/project/parking-monitoring-guidance-system/
高速道路の休憩施設では、駐車場を撮影したカメラ映像から車両を検出し、駐車状況を自動的に集計する技術が活用されています。
NEXCO西日本イノベーションズでは、サービスエリア駐車場を撮影した定点カメラ映像に物体検出技術を適用し、駐車状況の満空情報や車両の滞在時間を自動集計する技術を紹介しています。
また、駐車場の混雑情報を本線上の休憩施設混雑情報板へ表示できるシステムであれば、ドライバーはSA・PAへ進入する前に混雑状況を確認できます。
「駐車場へ入ってみなければ空いているか分からない」という状況を減らし、混雑している施設への車両集中を抑えたり、空いている休憩施設の利用を促したりすることで、高速道路利用者のスムーズな休憩をサポートできます。
参照元:NEXCO西日本イノベーションズ:https://w-nexco-inv.co.jp/technology-it/
兵庫県の宝塚北サービスエリアでは、デジタルサイネージの効果を測定するシステム「あいも」が試験導入されています。
デジタルサイネージに取り付けたカメラ映像をAIで解析し、通行人数や視聴者の属性、サイネージを見た時間などをデータとして収集・分析する仕組みです。
従来のデジタルサイネージは、広告や案内を表示していても「どのくらいの人が見たのか」「どのような層が見ているのか」といった効果を把握しにくいという課題がありました。
AIカメラによって視聴者の傾向や視聴時間を数値化できれば、利用者に適した情報や広告コンテンツの検討に活用できます。SA・PAの店舗運営においても、来場者の行動をデータ化することで、サイネージや売り場の改善につなげることが可能です。
参照元:オープンストリーム:https://www.opst.co.jp/news/press/220208/
SA・PAでは駐車場や施設外周など、屋外にAIカメラを設置するケースが多くあります。そのため、AIの認識精度だけではなく、雨や風、ほこり、気温変化などに耐えられるカメラであるかを確認する必要があります。
特に駐車場は撮影条件の変化が大きい場所です。日中には強い日差しや逆光が発生する一方、夜間には暗闇の中で車両のヘッドライトがカメラへ直接向けられる場合があります。
映像が白飛びや黒つぶれを起こすとAIが人物や車両を正確に認識できなくなる可能性があるため、防水・防塵性能に加え、WDR(ワイドダイナミックレンジ)などの逆光補正、低照度撮影、赤外線撮影などへの対応を確認しましょう。
カメラそのものが設置環境へ適合しているかまで含めて選定することが、24時間安定したAI解析を実現するポイントです。
サービスエリアは、駐車場から店舗、トイレ、外周エリアまで敷地が広いため、多数のAIカメラを導入する場合にはネットワーク設計も重要になります。
高画質な映像を複数台のカメラから常時送信する場合、通信帯域が不足すると映像の遅延や途切れが発生し、AI解析や遠隔監視へ影響する可能性があります。
そのため、有線LANや光回線、無線LAN、モバイル回線などを設置場所に応じて組み合わせ、安定した通信環境を構築することが重要です。
また、すべての映像をクラウドへ送信する方法だけでなく、カメラや施設内のエッジデバイスでAI解析を行い、必要な情報だけをネットワークへ送信する構成もあります。設置台数や用途、既存ネットワークの状況を確認したうえでシステム構成を検討しましょう。
SA・PAへAIカメラを導入するときは、リアルタイムの検知性能だけでなく、トラブル発生後に必要な映像をどれだけ効率的に確認できるかも重要な選定基準です。
カメラ単位でしか録画映像を検索できないシステムでは、対象人物や車両が別の場所へ移動するたびに、スタッフが次のカメラを推測して映像を探さなければなりません。
例えば、駐車場で接触事故を起こした車両の動きを確認する場合でも、「どの入口から入ったのか」「どこへ駐車したのか」「その後どの出口から出たのか」を複数のカメラから手作業で確認していては、結局スタッフの業務負担は大きく残ってしまいます。
施設内に多数のカメラを導入するのであれば、人物や車両の特徴をもとに複数カメラを横断して映像を検索できるシステムかどうかも確認しておきましょう。
施設全体の録画データから対象者の移動ルートを効率的に確認できれば、トラブル発生時の初動だけでなく、事後確認や報告書作成まで効率化できます。広大なSA・PAだからこそ、「撮影できるか」だけでなく「必要な映像をすぐ探せるか」という視点が重要です。

大型車・普通車の駐車場から施設入口、フードコート、売店、屋外休憩スペースまで、サービスエリアには数多くの監視エリアがあります。カメラを多数設置していても、トラブル発生時に必要な映像を見つけ出せなければ、確認作業に多くの時間がかかってしまいます。
そこで注目したいのが、高度なAI映像解析機能を備えた「AVIGILON(アビジロン)」です。AVIGILONでは人物や車両の外観的特徴を手がかりに、複数の対応カメラと録画データから対象となる人物や車両を効率的に検索できます。
駐車場から屋内施設まで多数のカメラが必要となるSA・PAにおいて、「対象がどこへ移動したのか」を確認しやすくなり、置き引きや迷子、車両トラブルなどの映像確認を効率化できます。
大型車・普通車駐車場や複数のテナント、フードコート、屋外休憩スペースなどが存在する大型SAでは、一日に非常に多くの人や車両が行き交います。
例えば売店で置き引きが発生し、「青い上着を着た人物」を探す必要が生じた場合、一般的な防犯カメラでは発生場所周辺から何時間分もの録画映像を巻き戻し、対象者を目視で探さなければなりません。
AVIGILONのAppearance Search(アピアランス検索)では、服装の色など人物の外観的特徴を手がかりとして、録画映像から条件に近い対象者を検索できます。
また、人物だけでなく車両も検索対象とすることができます。駐車場内でトラブルに関係した車両を確認したい場合などにも、該当する可能性のある映像を効率的に絞り込むことが可能です。
大量の録画映像を最初から最後まで人が確認する作業を減らせるため、24時間膨大な映像が蓄積されるSA・PAとの相性が良い機能と言えるでしょう。
SA・PAで人物や車両の動きを確認する際に大きな負担となるのが、対象が一つのカメラから見切れたあとの確認作業です。
例えば対象者が駐車場で車から降り、施設入口からフードコートへ入り、その後売店を利用して再び駐車場へ戻った場合、対象者を映すカメラは次々と変わります。
カメラごとに映像を確認するシステムでは、そのたびにスタッフが「次はどのカメラに映ったのか」を推測して探さなければなりません。
AVIGILONのアピアランス検索では、検索対象とするカメラや時間帯を指定しながら、複数の対応カメラに残された人物・車両の映像を横断的に検索できます。
「駐車場から施設へ入り、売店周辺を通って再び駐車場へ戻った」といった一連の足取りを時系列で確認しやすくなるため、対象者の現在地や移動方向の推定、トラブル発生後の事実確認をスムーズに行えます。
24時間開かれているSA・PAでは、日中だけでなく深夜や早朝も安全管理を続けなければなりません。しかし、広い駐車場や施設外周、バックヤードなどをスタッフだけで巡回し続けるには多くの人員が必要です。
AVIGILONでは、人物や車両の映像解析と監視ルールを活用することで、指定したエリアへの侵入など、確認が必要なイベントを効率的に把握できます。
こうしたAIによる検知と複数カメラを横断する映像検索を組み合わせれば、スタッフがすべての映像を常時監視しなくても、注意が必要な場面を優先的に確認できます。
例えば夜間に立ち入り制限区域への侵入を検知した際には、現場映像を確認したうえで近くのスタッフや警備員を向かわせることができます。車両や人物が別のエリアへ移動した場合にも、複数カメラからその後の足取りを検索可能です。
広大な施設を少人数で効率的に監視しながら、トラブル発生後の映像確認までスムーズに行えるため、24時間稼働するSA・PAの安全性向上とスタッフの業務負担軽減を両立できます。
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24時間不特定多数の人や車両が利用するサービスエリア・パーキングエリアでは、駐車場の混雑対策から防犯、店舗運営まで幅広い業務を限られたスタッフで行う必要があります。
AIカメラを活用することで、駐車区画の満空判定、施設内の混雑・人流解析、立ち入り制限エリアへの侵入検知、人物や車両の映像検索など、これまで人が確認していたさまざまな業務を効率化できます。
特に広大なSA・PAでは、リアルタイムで異常を検知する機能だけでなく、トラブル発生後に「必要な映像をすぐに探せるか」も重要です。複数カメラを横断して人物や車両を検索できるシステムであれば、駐車場から施設内まで対象者の足取りを確認しやすくなり、初動対応だけでなく事後検証や報告業務の効率化にもつながります。
設置場所の環境やネットワーク構成、検知したい対象などを明確にしたうえで、駐車場監視、人流解析、異常検知、カメラ横断検索など必要な機能を備えたAIカメラを選びましょう。
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