AIカメラ導入マニュアル│CANCHI » 【業種・業界別】AIカメラ活用事例 » 漁業におけるAIカメラ活用事例

漁業におけるAIカメラ活用事例

近年ではIT技術の発展やDX化の推進に伴い、さまざまな場面でAI技術が導入されてきています。漁業に対しAI技術が使用されているイメージを持つ人は少ないかもしれませんが、漁業でもAIカメラをはじめとしたテクノロジーの活用が盛んになってきているのをご存じでしょうか。ここでは漁業におけるAIカメラの活用事例を紹介します。導入することによるメリットも解説しますのでぜひチェックして下さい。

漁業へのAI導入事例

養殖魚の体長や体重を自動測定

2018年4月、NECと日本水産が養殖魚の体長や体重を自動測定できるクラウドソリューションの共同開発を発表。従来の養殖では魚の体重測定は直接網ですくい上げて測るか、いけす内の撮影映像をコマ送りして一尾ごとに手作業でプロットして測定する方法が主でした。

今回開発したソリューションでは、ステレオカメラで撮影した養殖魚の映像から体長と体重をAIで自動算出が可能に。IT化により測定業務の効率化が期待されます。

参照元:@IT
(https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1804/25/news082.html)

漁業領域の絞り込み

従来の漁場の絞り込みは、衛星や観測ブイ、観測船などで測定された海水温度のデータから一定の広さの領域に絞り込んで、その中から魚群探知機や漁師の経験や勘をもとに更なる絞り込みを行っていました。しかし現在、漁師の高齢化などによって漁場予測が難しくなり生産性が低下するという問題が生じています。

宮城県東松島では漁業領域の絞り込みにAIを活用しています。JAXAの水循環変動観測衛星の情報から海面水温や降水量などのビッグデータを抽出。衛星写真から漁場の手がかりとなる河川プルーム、潮目なども合わせてAIで解析し、水温分布図を作成します。このデータや分布図を活用して漁業領域の絞り込みをした結果、漁船利用燃料を15%削減することに成功しました。

参照元:AI Market
(https://ai-market.jp/industry/fishing_ai/)

漁業におけるAIカメラ導入のメリット

人不足解消

漁業では、漁師の高齢化が進んでいることや新たに参入する若者が少ないことによる人手不足が深刻化しています。人手不足解消のために、AIカメラは有効です。例えば養殖場の生育管理でAIカメラを活用すれば、今までは人が行っていた養殖場の餌やりを自動で行うことが可能に。

海洋データの収集やリアルタイム映像で養殖場の状態を確認することができるようになり、経験や勘だけに頼らない新たな漁業のある方になるでしょう。全体的な業務を減らすことができ、人手不足の解消につながります。

密漁の監視

AIカメラを導入すれば、密漁の監視が可能となります。海は広大で、侵入者や不審者がいないかを人の目によって常に監視することは困難です。

AIやIoTセンサーなどと組み合わせて使用することができる近年のカメラでは、密漁漁船らしき船が港内に侵入した際にアラートを送信するなどして漁港関係者にリアルタイムで知らせることが可能です。密漁に対し、すぐに対応することができるでしょう。

技術の属人化解消

漁業では、漁場の検索や餌槍のタイミング、魚の選別など、業務の多くを漁師の勘や経験に頼っている部分が多くありました。どこに魚がいるのか、どのような魚の質が高いのかなどの技術が属人化していたのです。しかし高齢化によって、経験や勘がある漁師が少なくなりつつあります。

多くの漁師に後継者がおらず、引退してしまえば技術が継承されません。結果、またゼロから技術の研鑽をする必要があり、業務の質の低下が懸念される事態に。今後、AIカメラをはじめとするテクノロジーをさまざまな場面で活用することによって技術を継承しやすくしたり、一般化して誰でも活用できるようにしたりすることが必要です。

漁業のAIカメラ選びのポイント

漁業では、餌やりの自動化や魚の状態の自動測定、密猟の監視をするためにAIカメラが活用されています。AIカメラは監視だけでなく、船や魚を識別したり侵入を感知して通知したりすることが可能です。人手不足が深刻な漁業では、AIカメラを導入することで関係者の負担を軽減し、業務効率化を図ることができるでしょう。

【用途別】AIカメラ解説

AIカメラのできることは種類による違いがあり、大きく分けると「分析・マーケティング」「従業員管理」「防犯対策」の3つに商品分類されます。まずはそれぞれにどのような機能があり、どのような役割を果たすのか知りましょう。

分析・マーケティング

メバル
メバル
引用元HP:メバル
https://www.tara.co.jp/mebaru

主に店舗や街などの人流データ収集や行動分析に使用されます。来店者数のカウントや性別・年齢分析、導線・購入分析など、顧客の状況を把握することで店舗運営に活用します。

分析・マーケティング
AIカメラの選び方を見る

メバルの公式HPで
詳しい事例を見る

従業員管理

SECURE
SECURE
引用元HP:SECURE
https://secureinc.co.jp/

主にスタッフの管理目的のために使用されています。入退室管理、勤怠管理、情報漏防止、横領・盗難の監視など、従業員の移動を把握することに役立ちます。

従業員管理
AIカメラの選び方を見る

SECUREの公式HPで
詳しい事例を見る

防犯対策

VAAKEYE
VAAKEYE
引用元HP:VAAKEYE
https://vaak.co/

万引きや暴力などの防犯を目的として利用されています。顔認証および怪しい動きなどを察知し、事件・事故の発見、不審者検知、不審者通知、万引きの抑止につなげます。

防犯対策
AIカメラの選び方を見る

VAAKEYEの公式HPで
詳しい事例を見る

選定条件:
2022年4月20日、Google検索した上位26社のうち、「分析・マーケティング」市場で最も価格が安い「メバル」、「従業員管理」市場で最も外部システムと連携できる「SECURE」、「防犯対策」市場で最も導入事例が多い「VAAKEYE」として選出しました。

低価格と性能を両立
したAIカメラ「メバル」

詳しくはこちら

低価格と性能を両立
したAIカメラ「メバル」

詳しくはこちら