人工知能によって映像・画像を処理できるAIカメラは、金融機関でも多く採用されています。AIカメラが振り込み詐欺被害の防止に役立つと考えられているのです。この記事では、金融業界がAIカメラを導入している事例、金融業界がAIカメラを使うメリットなどについてまとめました。
既存の防犯カメラシステムにAIの画像分析を加えた例です。金融機関では共栄信用金庫が初めて導入しました。カメラのデータを端末側で処理する機器で最大4台のカメラと接続。AIカメラを導入するよりもコストを押さえています。
携帯電話で通話をしながらATMを操作する人を感知し注意音声を流しつつ、店内のアラームを鳴らす仕組みとなっており、振り込み詐欺の防止効果を期待しています。
北洋銀行が導入したエッジAIカメラは、サーバーやクラウドで映像・画像のAI処理を行うのではなくカメラ側でAI処理を行うものです。処理スピードが速く、情報漏洩リスクを低減できるメリットがあります。
ATMの前で一定時間以上通話している人の行動をAIカメラが検知すると、担当者にリアルタイムで通知。顧客対応係が直接声をかけることで、詐欺被害を防ぎます。実際にATMを操作しているときだけでなく、電話をかけながら順番を待っている人の行動も検知します。
佐賀銀行が導入したAIカメラは、ATMを操作する人の動作をチェックする画像解析技術を活用しています。携帯電話をかけながらATMを操作しようとすると警告音が流れるようになっており、振り込み詐欺の防止を目指します。
電話をしているかどうかを判断するために注目したのが、ひじの角度です。ひじの角度などをAIに学習させ、そのデータを基に警告音を鳴らしています。
AIカメラで特定の行為を検知してアラームが鳴るようにすることで、詐欺被害を防止することができます。AIカメラでの監視は様々な金融機関での実証実験も多く行われています。
実際に、電話をかけながらATMを操作している姿を検知して警告音を鳴らす、担当者に通知するなどの運用を始めている金融機関もあります。
ATMにキャッシュカードや通帳などを置き忘れる人は少なくありません。AIカメラを設置することで、置き忘れを検知、担当者が確認できれば置き忘れ防止につなげられる可能性があるでしょう。
AIカメラに特定の人物を記憶させることもできますし、長時間滞在している人を検知するなど不審者を見つける効果も期待できます。
また、AIカメラでは指定人数以上の混雑を検出すると通知できるような設定もできるため、金融機関側が混雑状況や人数分析できるだけでなく、混雑情報を利用者に公開するなどの活用方法も検討できるでしょう。
金融業界でAIカメラを選ぶのであれば、まず何を目的とするのかを明確にすることが大切です。振り込み詐欺被害を防ぐ目的であれば、携帯電話で通話をしながらATMを利用する、という動作を検知・アラートを出すことが大きな有効であるといわれています。
また、実際に導入する際には既存の防犯カメラにAIカメラ機能を追加して使うのか、AIカメラを新規で導入するのかによっても選ぶAIカメラが変わってくるでしょう。
世の中のAIカメラは、大きく分けて「マーケティング」「入退室管理」「防犯」で分けられています。AIカメラを導入するのでしたら目的に応じて選びましょう。
当サイトでは、導入する目的に応じておすすめのAIカメラを紹介しています。 ぜひ、AIカメラを導入する際の参考にしてください。
【用途別】AIカメラ解説
AIカメラのできることは種類による違いがあり、大きく分けると「分析・マーケティング」「従業員管理」「防犯対策」の3つに商品分類されます。まずはそれぞれにどのような機能があり、どのような役割を果たすのか知りましょう。
主に店舗や街などの人流データ収集や行動分析に使用されます。来店者数のカウントや性別・年齢分析、導線・購入分析など、顧客の状況を把握することで店舗運営に活用します。
主にスタッフの管理目的のために使用されています。入退室管理、勤怠管理、情報漏防止、横領・盗難の監視など、従業員の移動を把握することに役立ちます。
万引きや暴力などの防犯を目的として利用されています。顔認証および怪しい動きなどを察知し、事件・事故の発見、不審者検知、不審者通知、万引きの抑止につなげます。
選定条件:
2022年4月20日、Google検索した上位26社のうち、「分析・マーケティング」市場で最も価格が安い「メバル」、「従業員管理」市場で最も外部システムと連携できる「SECURE」、「防犯対策」市場で最も導入事例が多い「VAAKEYE」として選出しました。
低価格と性能を両立
したAIカメラ「メバル」
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