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公園は、子どもの遊び場や散策、スポーツ、地域イベントなど、幅広い目的で不特定多数の人が利用する公共空間です。一方、敷地が広く、樹木や遊具による死角も多いため、夜間の不審者や迷惑行為、不法投棄、遊具での危険行為などを管理スタッフの巡回だけですべて把握することは簡単ではありません。
こうした課題への対策として注目されているのがAIカメラです。従来の防犯カメラのように映像を記録するだけでなく、人物の侵入や不審な動き、混雑状況などをAIが自動的に解析し、異常が発生した際に管理者へ知らせることができます。さらに、個人を特定しない形で来園者数や属性を分析し、イベント企画や公園設備の配置改善に活用する取り組みも始まっています。
本記事では、公園にAIカメラを導入するメリットや主要機能、自治体・公園における活用事例、導入時に確認しておきたいポイントについて解説します。
公園は誰でも利用できる開かれた施設である一方、夜間には人通りが少なくなる場所もあり、不審者の侵入や器物破損、落書きなどへの防犯対策が求められます。また、日中であっても遊具の危険な使い方や立ち入り禁止エリアへの侵入など、事故につながる行動が発生する可能性があります。
AIカメラでは、監視エリア内における人物の侵入や滞留など、あらかじめ設定した条件に該当する動きを自動的に検知できます。異常の可能性がある場面だけを管理者へ通知する仕組みを構築すれば、すべてのカメラ映像を常時人が監視する必要はありません。
例えば、閉園後の遊具エリアへ人物が侵入した場合や、通常は人が立ち入らない設備周辺で動きを検知した場合にスタッフへ通知することで、事故や犯罪につながるリスクを早期に把握できます。
実際に自治体でも、公園内での不法投棄や迷惑行為などの犯罪防止や、事件発生時の早期解決を目的として防犯カメラを設置する取り組みが行われています。
参照元:小金井市:市立公園における防犯カメラの設置運用について
大型の都市公園には、遊具広場や芝生、散策路、トイレ、駐車場、スポーツ施設などが広範囲に配置されています。こうした施設を管理するためには定期的な巡回が必要ですが、スタッフの人数が限られている場合、すべてのエリアを常時確認することは困難です。
AIカメラを活用すれば、管理スタッフが現地を巡回していない時間でもAIが映像を解析し、異常が発生した場合に通知できます。
例えば夜間の侵入や長時間の滞留、不審な車両など、確認が必要な場面をAIが抽出すれば、スタッフは異常が起きた場所を優先して確認できます。公園全体を均等に巡回するのではなく、必要な場所へ人員を向かわせることができるため、少人数でも効率的な管理体制を構築しやすくなります。
また、録画映像を確認する場合にも、人物や車両が映っている場面だけを検索できるシステムであれば、管理業務にかかる時間をさらに削減できます。
AIカメラの用途は防犯だけではありません。映像解析によって来園者数や推定年齢、推定性別などをデータ化し、公園運営の改善に活用することもできます。
東京都立明治公園では、AIカメラなどを内蔵したスマートポールを設置し、来園者数や推定性別、推定年齢など、個人を特定できない情報を取得しています。撮影した顔画像はその場で解析され、画像自体は保存せず、分析された情報を公園運営へ活用しています。
こうしたデータを分析することで、「休日の午後は子ども連れが多い」「イベント開催時には特定エリアが混雑する」といった傾向を把握できます。イベント企画や休憩スペースの配置、園内導線の見直しなど、来園者にとってより利用しやすい公園づくりに活用できるでしょう。
参照元:都立明治公園:スマートポールの運用について
AIカメラでは、監視したいエリアや境界線をあらかじめ設定し、人物や車両がその範囲へ侵入した際に自動的に検知できます。
例えば夜間閉鎖される遊具施設やスポーツ施設、管理用倉庫、植栽管理エリアなどへ人が侵入した場合、管理者のスマートフォンや管理室へリアルタイムでアラートを通知する仕組みを構築できます。
さらに、特定エリアに長時間滞在する人物や、通常とは異なる時間帯に発生した動きなどを検知できるシステムであれば、落書きや器物破損、不法投棄などにつながる可能性のある行動を早い段階で把握できます。
録画映像を事件発生後に確認するだけではなく、「今起きている異常」に気付けることがAIカメラの大きなメリットです。
山間部や森林に近い公園では、不審者だけでなくクマやイノシシなどの野生動物への対策が必要になる場合があります。特にクマの出没では、目撃情報が自治体へ寄せられてから職員が現地確認を行うまでに時間がかかることもあります。
野生動物の画像を学習したAIカメラを利用すれば、カメラに映った動物をAIが解析し、クマなどの対象動物を検知した際に管理者へ自動通知することができます。
実際に、クラウドカメラ映像からクマをAIで自動検知し、遠隔での目視確認と連絡までを組み合わせた自治体・事業者向けサービスも提供されています。
公園周辺でクマを検知した情報を迅速に管理者へ届けることができれば、園内放送や入口での注意喚起、一時的な利用制限など、来園者が危険な場所へ近づく前の対応につなげられます。
参照元:セーフィー:クラウドカメラを活用したクマ検知AI&みまもり目視サービス提供開始
広大な公園では、迷子や不審者、器物破損などのトラブルが発生した際、園内に設置された複数のカメラから対象者を探す必要があります。
一般的な防犯カメラでは、一つのカメラから対象者が見切れたり、樹木や建物の死角へ入ったりすると、「その後どのカメラに映ったのか」を管理スタッフが推測して次の映像を確認しなければなりません。
公園内に数十台のカメラが設置されている場合、何時間分もの録画映像を一つずつ再生しながら対象者を探すだけでも膨大な作業になります。
高度なAI映像検索を備えたシステムでは、服装の色や性別など人物の外観的な特徴を指定し、複数カメラに映った対象者の候補を横断的に検索することができます。
例えば「青い服を着た子ども」を検索し、公園入口、遊具広場、散策路、外周など異なるカメラに映った場面を時系列で確認できれば、迷子がどの方向へ移動したのかを効率的に把握できます。
トラブル発生時の初動だけでなく、事後の状況確認や警察へ提供する映像の抽出、インシデント報告書作成などにかかる管理スタッフの負担軽減にもつながります。
都立明治公園では、園内にAIカメラやAIBeaconを内蔵したスマートポールを設置し、来園者の傾向を把握する取り組みが行われています。
園内には高さ約4mの位置に合計5台のAIカメラが設置されており、映像から来園者の人数、推定性別、推定年齢などをAIが解析しています。
特徴的なのは、撮影した顔画像を保存するのではなく、その場で解析したうえで個人を特定できない情報だけを保存する仕組みです。
取得したデータは、来園者に楽しんでもらえるイベントの企画・運営や、園内の混雑解消などへ活用されています。単に防犯のためにカメラを設置するのではなく、プライバシーへ配慮しながらデータを公園運営の改善へ活用している事例と言えるでしょう。
参照元:都立明治公園:スマートポールの運用について
児童遊園やスケートパークなどでは、子ども同士のトラブルや遊具・設備の危険な利用、夜間の騒音、器物破損などへの対策が課題となることがあります。
荒川区では、公園利用者の安全確保などを目的として、区立公園や児童遊園などへ防犯カメラを設置しています。録画映像は事件などの警察捜査だけでなく、園内でのイタズラや迷惑行為の防止にも活用されています。
こうした防犯カメラへAIによる侵入・滞留検知などを組み合わせれば、管理スタッフが映像を常時監視していなくても注意すべき場面を把握できます。
例えば、利用時間終了後のスケートパークへ人物が侵入した場合や、設備周辺で異常な滞留を検知した場合に通知を行い、必要なときだけスタッフが現場を確認するといった運用が考えられます。限られた人員でもトラブルへの一次対応を行いやすくなります。
参照元:荒川区:公園・児童遊園等の防犯カメラによる安全管理
公園では、家庭ごみや大型ごみの不法投棄、設備への落書き・器物破損など、公共施設ならではの管理上のトラブルが発生する場合があります。
防犯カメラを設置することで、カメラがあること自体による抑止効果を期待できるほか、事件が発生した際には録画映像から状況を確認できます。
明石市では、市が管理する規模の大きな公園などへ防犯カメラを設置し、管理施設が壊された場合などに映像を確認しています。また、犯罪捜査を目的として警察から映像提供の依頼があった場合には、カメラ映像を提供しています。
AI映像検索を利用できる環境であれば、さらに人物や車両が映った時間帯を絞り込み、必要な映像を抽出する作業の効率化が期待できます。多数のカメラ映像から対象場面を探す管理スタッフの負担を減らし、警察など関係機関への情報提供を迅速化できるでしょう。
参照元:明石市:防犯カメラの設置
公園に設置するAIカメラは、雨や風、砂ぼこり、直射日光などに長時間さらされます。そのため、屋内用カメラと同じ基準で製品を選ぶのではなく、屋外環境に対応できるハードウェア性能が必要です。
まず確認したいのが、防水・防塵性能を示すIP規格です。設置予定の場所に応じて、雨水やほこりがカメラ内部へ侵入しにくいモデルを選びましょう。
また、公園は街灯が少ない場所も多いため、夜間の撮影性能も重要です。赤外線撮影や低照度撮影、WDR(ワイドダイナミックレンジ)などの機能を備えたカメラであれば、明暗差が大きい環境でも人物や車両を確認しやすくなります。
AIの解析性能は元となる映像品質にも左右されるため、「AI機能があるか」だけでなく「設置環境で安定して撮影できるか」を確認することが重要です。
公園は子どもから高齢者まで不特定多数の人が利用する公共空間です。そのため、防犯や管理を目的としてAIカメラを導入する場合でも、来園者のプライバシーへ十分に配慮する必要があります。
防犯カメラの映像で個人を識別できる場合、その映像は個人情報に該当することがあります。そのため、カメラを設置する目的や映像の利用範囲、保存期間、閲覧できる担当者、映像を破棄する方法などをあらかじめ定めておくことが重要です。
また、来園者がカメラの存在を認識できるよう、「防犯カメラ作動中」「AIカメラによる来園者分析を実施しています」など、利用目的に応じた掲示を行うことも検討しましょう。
個人情報保護委員会も、本人がカメラによる情報取得を容易に認識できない場合には、防犯カメラが作動していることを入口や設置場所などへ掲示する方法を例示しています。
参照元:個人情報保護委員会:「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」に関するQ&A
公園向けAIカメラを選ぶ際には、画質や防水性能、リアルタイムの検知精度だけでなく、事件・事故が発生したあとに必要な映像を探しやすいかという点も確認しておきましょう。
カメラ単位でしか映像を確認できないシステムでは、対象者が散策路から芝生広場、遊具エリアへ移動するたびに、スタッフが次のカメラを推測して録画映像を探さなければなりません。
カメラを増やしても検索機能が十分でなければ、トラブル発生後の映像確認や報告書作成に必要な作業は減らない可能性があります。
そのため、大型公園では人物や車両の特徴を手がかりとして、園内全体の複数カメラを横断して検索できるシステムを検討することがポイントです。
対象者の移動を時系列で追えるようになれば、迷子や不審者の捜索だけでなく、器物破損や不法投棄などが起きた際の事後検証も効率化できます。カメラの台数を増やすだけではなく、「必要な映像へすぐたどり着けるか」まで考えて製品を選びましょう。

遊具広場や散策路、芝生エリア、駐車場などが点在する大型公園では、園内の防犯カメラ台数も多くなります。しかし、カメラを数多く設置しているだけでは、迷子や不審者などを探す際に大量の録画映像を確認しなければならず、管理スタッフの負担を十分に減らせない場合があります。
そこで注目したいのが、高度なAI映像解析機能を備えた「AVIGILON(アビジロン)」です。AVIGILONのAppearance Search(アピアランス検索)を活用すれば、人物や車両の外観的な特徴を手がかりに、施設内の録画映像から対象を効率的に検索できます。
さらに、検索対象とする複数のカメラや時間帯を指定して対象者の映像を追えるため、死角が多く、対象者がさまざまな場所へ移動する公園でも効率的な映像確認が可能です。
例えば休日の大型公園で、「青い服を着た子どもが見当たらない」という迷子が発生した場合を考えてみましょう。
従来型の防犯カメラでは、最後に確認された遊具広場周辺の録画映像から対象者を探し、その後どの方向へ歩いていったのかをスタッフが一つずつ確認する必要があります。対象者がいつカメラに映ったか分からなければ、何時間もの映像を確認することにもなりかねません。
AVIGILONのアピアランス検索では、服装の色や性別など人物の外観的な特徴を条件として映像を検索できます。さらに、人物だけでなく車両も検索対象とすることが可能です。
迷子だけでなく、器物破損に関係した人物や公園内で確認したい車両などについても、大量の録画データから条件に近い映像を効率的に絞り込めます。
スタッフがすべてのカメラ映像を最初から目視確認する必要を減らせるため、広大な公園ほど導入効果を実感しやすい機能です。
公園で対象者を探す際には、樹木や遊具、建物による死角が大きな課題になります。一つのカメラから見えなくなったとしても、対象者が公園から出たとは限りません。別の広場や散策路へ移動している可能性があります。
カメラ単位で録画映像を確認するシステムでは、対象者が見切れるたびに「次はどのカメラに映っているのか」をスタッフ自身が探さなければなりません。
AVIGILONのアピアランス検索では、複数のカメラや時間帯を検索対象に設定し、人物や車両が映った場面を横断的に検索できます。
例えば、公園入口から遊具広場へ移動し、その後散策路を通って外周方面へ向かった対象者について、それぞれの場所に設置したカメラの映像を時系列で確認しやすくなります。
樹木などによって一時的に対象者が画角から外れても、別のカメラに映った候補を検索できるため、対象者の足取りや最後に確認された場所をスムーズに把握できます。
大型公園では日中の安全管理だけでなく、夜間の防犯も重要です。駐車場や閉鎖された施設、管理区域などへ人が侵入していないかを、少人数のスタッフだけで常時巡回することは大きな負担となります。
AVIGILONでは人物や車両の検知などの映像解析機能を活用することで、監視エリアへの侵入など、確認が必要な場面を効率的に把握できます。
AIによる検知と複数カメラを横断する映像検索を組み合わせれば、管理者がすべての映像を見続けるのではなく、異常を検知した場所や時間帯を中心に確認できます。
例えば夜間の駐車場で不審な人物を確認した場合、その人物がその後どの方向へ移動したのかを別のカメラから検索できます。不法投棄や器物破損などが発生した場合にも、対象者の足取りを遡って確認しやすくなります。
少人数でも広大な公園を効率的に見守りながら、トラブル発生時の映像検索までスムーズに行えるため、開かれた公共空間の安全性向上と管理スタッフの業務負担軽減を両立できます。
広大な公園でも迷子や不審な動線を
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公園は誰でも利用できる開かれた公共空間である一方、敷地が広く死角も多いため、不審者や迷惑行為、不法投棄、迷子、野生動物の侵入など、さまざまなリスクへの備えが必要です。
AIカメラを活用することで、不審行動や侵入の自動検知、危険動物の検知、来園者の人流・属性分析、人物や車両の映像検索など、従来は管理スタッフの目や巡回に頼っていた業務を効率化できます。
特に広大な公園では、AIがリアルタイムに異常を検知できることに加えて、事件や事故が発生したあとに必要な映像をすばやく見つけられることも重要です。複数カメラを横断して対象者を検索できれば、樹木や施設によって一度カメラから見切れた人物についても、その後の足取りを追いやすくなります。
公園へAIカメラを導入する際は、屋外性能や夜間撮影性能、プライバシーへの配慮とともに、侵入検知や人流解析、カメラ横断検索など、自施設の課題を解決できる機能を備えているかを比較しましょう。
AIカメラは、検知したい対象や設置場所によって適した製品が変わります。当サイトでは「防犯・犯罪検知」「店舗分析」「不良品分別」など、目的ごとに強みを持つおすすめのAIカメラを紹介しています。AIカメラを導入する際の比較・検討にぜひお役立てください。
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