「AI11(AI Eleven)」というAIは、過去に行われたサッカーの試合映像を分析してデータ化し、勝敗を予想することができます。
2019年に韓国で開催された「EAFF E-1サッカー選手権2019大会」では試験的に実装され、実際に中国や韓国などのアジア各国のテレビ中継で活用されました。
ただし、このAI11は、あくまでもサッカーの新しい観戦体験と楽しみ方を提供することを目的としており、勝敗の決め手となったポイントを分析するものではありません。
しかし、これらのデータを揃えることによって、勝敗ポイントにフォーカスした分析をするAIが新たに登場する可能性も考えられます。
参照元:AIsmiley「AIニュース」:https://aismiley.co.jp/ai_news/does-ai-which-is-good-at-data-analyris-influence-the-outcome-of-sports/
富士通が開発した技術は、バスケットコートの周りに設置された複数のAIカメラによって選手やボールを追跡し、指導やチームプランに活用できるとして実用化が期待されています。
AIと画像認識技術を使って開発されたもので、カメラが選手全員分のフォーメーションやシュートを記録できるため、それぞれのシュートの成功や失敗ポイントを研究できるとのこと。富士通の女子バスケットチーム「レッドウェーブ」で試験的に導入されており、日々改良が進められています。
この技術を応用し、好きな選手のプレイ中の動きを追いかけられる、プロバスケ観戦客向けの映像システムも実用化が目指されています。
参照元:日本経済新聞「富士通、ITでバスケ強化 AIがコーチ補佐」:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO19831000Z00C17A8000000/
アメリカンフットボールの世界で活用されているのが、「デジタルアスリート」というAIです。アメリカンフットボールでは選手同士が激しく接触するため、試合中に脳震盪を起こしてしまう選手も少なくありません。
そこで活用されるのが、画像認識AIです。AIカメラで選手同士が接触した際の位置関係や姿勢、速度などの情報を分析することによって、ケガをしにくい動きが指導できるようになります。
選手のケガ予防という観点から、将来的にさまざまなスポーツでAIカメラが活用される可能性を秘めています。
参照元:AIsmiley「AIニュース」:https://aismiley.co.jp/ai_news/does-ai-which-is-good-at-data-analyris-influence-the-outcome-of-sports/
選手の身体データやリアルタイムなコンディション情報を数値化することによって、最高のパフォーマンスを引き出すためのツールになります。
AIカメラによって客観的なデータを抽出できるため、本人の感覚だけに頼らずにコンディションを把握できるのはプロスポーツ界から注目されています。
過去のデータ分析によって、会場や会場周辺の混雑状況を予測したり把握したりできるようになります。
会場や周辺の混雑状況をあらかじめ予測できれば、群衆によって引き起こされる事故やトラブルのリスク回避につながります。観戦に行く人のストレスを軽減し、利便性が向上しますし、運営側にとっても適切な運営につながるでしょう。
これまでのスポーツは、選手やチームのコーチ、監督などが戦略を立案するのが一般的でした。
しかし、「経験や勘」による主観的な戦略で、根拠を持たないものでもありました。
AIの技術を活用すれば、チームや対戦相手の情報を正確に分析できるようになり、動きやアクションを予測しやすくなります。より高度な戦略を組み立てられるようになると期待されており、すでに実用化が進められています。
AIカメラにはさまざまな種類があり、それぞれ得意とするものが違います。スポーツ業界で導入する前に、何を目的としてAIカメラを活用したいかを明確にすることが大切です。
チームでどのような課題を抱えているのか、それを解決するためにAIカメラのどの機能が必要かをチェックした上で選ぶようにしましょう。
当サイトでは、導入する目的に応じておすすめのAIカメラを紹介しています。ぜひ、AIカメラを導入する際の参考にしてください。
【用途別】AIカメラ解説
AIカメラのできることは種類による違いがあり、大きく分けると「分析・マーケティング」「従業員管理」「防犯対策」の3つに商品分類されます。まずはそれぞれにどのような機能があり、どのような役割を果たすのか知りましょう。
主に店舗や街などの人流データ収集や行動分析に使用されます。来店者数のカウントや性別・年齢分析、導線・購入分析など、顧客の状況を把握することで店舗運営に活用します。
主にスタッフの管理目的のために使用されています。入退室管理、勤怠管理、情報漏防止、横領・盗難の監視など、従業員の移動を把握することに役立ちます。
万引きや暴力などの防犯を目的として利用されています。顔認証および怪しい動きなどを察知し、事件・事故の発見、不審者検知、不審者通知、万引きの抑止につなげます。
選定条件:
2022年4月20日、Google検索した上位26社のうち、「分析・マーケティング」市場で最も価格が安い「メバル」、「従業員管理」市場で最も外部システムと連携できる「SECURE」、「防犯対策」市場で最も導入事例が多い「VAAKEYE」として選出しました。