AIカメラ導入マニュアル│CANCHI » AIカメラの基礎知識 » AIカメラの設置台数の決め方|業種・規模別の目安を解説

公開日: |更新日:

AIカメラの設置台数の決め方|業種・規模別の目安を解説

AIカメラの導入を検討する際、「何台設置すればよいのか」は多くの方が悩むポイントです。設置台数は施設の環境や導入目的によって大きく変わるため、一律の正解はありません。ここでは、AIカメラの設置台数を決めるうえで押さえておきたい考え方や、業種・規模別の目安、台数を最適化する工夫を解説します。

AIカメラの設置台数を左右する主な要因

AIカメラの設置台数は一律ではなく、導入目的や施設環境など複数の要因によって大きく変わります。主な要因は以下のとおりです。

目的ごとに求められる画角や解像度は異なります。防犯目的であれば出入口や駐車場を中心に死角を排除する配置が基本となり、人流分析であれば出入口や通路の天井付近に設置して来店客の動線を把握する構成がセオリーです。作業管理の場合は対象エリアをピンポイントでカバーする配置が求められます。まずは「何のためにAIカメラを導入するのか」を明確にすることが、適切な設置台数を決めるための第一歩といえます。

カメラ1台あたりの「検知範囲(画角と距離)」に基づく算出基準

AIカメラの必要台数を論理的に導き出すためには、カメラの物理的なスペックである「検知範囲」をベースに考える必要があります。一般的なAIカメラの水平画角は90〜120度程度ですが、重要なのは画角だけでなく「AIが対象を正確に認識できる有効距離」です。

例えば、顔認証機能であれば3〜5m以内、人数カウントや動線分析であれば5〜10m以内がAI解析の推奨距離とされています。これらの画角と有効距離のバランスを考慮し、図面上で死角が発生しないようにカメラのカバー範囲をマッピングしていくことで、必要な台数を正確に算出することができます。

【目的別】「防犯」と「マーケティング分析」で異なる配置ルール

設置台数は、「防犯」と「マーケティング分析」のどちらを重視するかによっても大きく変動します。防犯目的であれば、広角レンズを用いてフロア全体やバックヤードを俯瞰(ふかん)で広く撮影できれば十分なケースが多いため、比較的少ない台数でカバーが可能です。

しかし、マーケティング目的の場合は、顧客の顔の属性(年齢・性別)を正確に判別したり、レジの待機人数を精緻にカウントしたりするために、出入り口の真上やレジの正面など、対象となるポイントに「専用カメラを1台ずつ」ピンポイントで設置する必要があります。そのため、分析項目が増えるほど必要台数も多くなりやすい傾向があります。

業種・施設規模別の設置台数の目安

業種や施設の規模ごとに、AIカメラの設置台数の目安は異なります。一般的な例を以下にまとめます。

上記はあくまで一般的な目安です。施設の面積だけでなく、出入口の数や従業員数、在庫管理エリアの有無なども台数に影響します。同じ業種であっても店舗のレイアウトや営業形態が異なれば必要台数は変わるため、自社の環境を踏まえた個別検討が欠かせません。

設置台数ごとの導入費用(初期・月額)の相場

小規模(1〜3台)〜中規模(4〜10台)の費用目安

設置台数が決まると、具体的な導入予算の算出が可能になります。小規模店舗などで1〜3台設置する場合の相場は、初期費用が10〜50万円、月額ランニングコストが1〜5万円程度です。これがオフィスや中規模施設などで4〜10台設置する形になると、初期費用は150〜400万円、月額ランニングコストは5〜15万円程度へとスケールします。

AIカメラの運用においては、カメラ本体の価格だけでなく、設置工事費やAIアルゴリズムのライセンス料、クラウドでの録画保存費用などがすべて台数に比例して増加するコスト構造になっているため、過不足のない最適な台数設計を行うことがコストを抑える最大の鍵となります。

設置台数を最適化するカメラ選定と配置の工夫

設置台数を抑えながら広範囲をカバーするには、カメラの種類を工夫することが有効です。360°カメラ(全方位カメラ)は1台で通常のカメラ4台分以上の範囲をカバーでき、PTZ(パン・チルト・ズーム)機能付きカメラとの組み合わせにより、台数削減と高精度な監視の両立が可能になります。

また、導入前に現場調査を行い、電波強度や電源の確保、配線ルートなどを確認しておくことで、無駄のない最適な配置計画を立てられます。導入後の保守・メンテナンスの負担や将来的な増設の可能性も見据え、必要十分な台数で計画を立てることが大切です。

既存の防犯カメラを活かす「AIエッジボックス」の活用

複数台のカメラを必要とする中〜大規模施設において、大幅なコストダウンを実現するスマートなソリューションが「AIエッジボックス」の活用です。すでに天井や壁に多数のネットワークカメラ(IPカメラ)が設置されている環境において、それらすべてを最新のAIカメラに買い替えようとすると、機器代だけでも莫大な初期費用がかかってしまいます。

そこで、既存のカメラ機材やレコーダーはそのまま活かし、後付けで「AIエッジボックス」と呼ばれる小型の専用解析端末を接続します。これにより、人数カウントや属性分析を行いたい特定のカメラだけをピンポイントでAI化できるため、初期導入コストを大幅に抑えながら台数と費用の最適化を図ることができます。

まとめ

AIカメラの設置台数は導入目的や施設環境に応じて異なり、一律の基準はありません。まずは目的を明確にし、施設の間取りや死角を把握したうえで台数を検討しましょう。カメラの種類や配置の工夫により、コストを抑えながら効果的な運用も可能です。具体的な台数や配置の検討は、専門業者への現地調査・見積もり依頼から始めることをおすすめします。

「防犯・犯罪検知」「店舗分析 」「不良品分別」
目的にあった強みを持つおすすめのAIカメラ3選はこちら

目的にあった強みを持つ
AIカメラ3選

AIカメラは、搭載されている機能によって得意分野が異なります。導入目的の中でも需要の高い「店舗分析」「防犯・犯罪検知」「不良品分別」に対して強みを持つAIカメラをご紹介します。

防犯・犯罪検知 向け

探したい映像を数秒で特定
少人数で負担をかけずに
異常を見逃さない体制を築きたい

AVIGILON((アビジロン))
AVIGILONのHPキャプチャ
引用元HP:テレコム
https://www.telcom-net.co.jp/camera/security_camera.html
AIカメラの特徴
  • 自然言語の指示で、発生中の異常をリアルタイムで検知。直感的に扱えるため、初動対応を早めることができる。
  • 過去の映像を複数カメラから数秒で横断検索。状況を瞬時に把握することで、被害の防止につながる。
  • 最大10K画質で夜間でも車両番号まで捉え、特許技術で通信負荷を抑えた安定接続を実現。犯罪抑止に貢献する。

AVIGILONの販売元
テレコムの公式HPで
詳しい事例を見る

店舗分析 向け

来店客数と買上率を正確に把握し
感覚に頼らない店舗運営で
売上アップを狙いたい

ABEJA Insight for Retail
ABEJA Insight for Retail
引用元HP:ABEJA
https://www.abejainc.com/insight-retail-main
AIカメラの特徴
  • ネットワークカメラの画像から来店人数や年齢・性別推定、店内の回遊・滞留などのデータを取得し、顧客の行動を可視化できる。
  • POS(売上データ)などと連携し、来店者に対する「買上率」といった店舗運営の重要指標を自動で算出・分析できる。
  • 取得したデータはクラウド上のダッシュボードで一元管理され、複数店舗の状況を横断的に比較・評価し、迅速な経営判断や施策改善に役立てられる。

ABEJA Insight for Retailの
公式HPで
詳しい事例を見る

不良品分別 向け

人手をかけずに不良品を即分別
システム連携で、
ムダなくスムーズに流したい

XG-X シリーズ
キーエンスのHPキャプチャ
引用元:キーエンス
https://www.keyence.co.jp/products/vision/vision-sys/xg-x/
AIカメラの特徴
  • 高性能プロセッサ搭載で高解像度画像をリアルタイム処理し、複数検査項目を同時に判定できる。
  • 多彩なカメラ・照明の組み合わせで微細なキズや異物混入を正確に検出し、適切な撮影環境を実現できる。
  • 彩度・濃淡解析など高度なアルゴリズムで異物や汚れを瞬時に判別し、不良品をスムーズに分別できる。

XG-X シリーズの
公式HPで
詳しい事例を見る

【目的別】おすすめのAIカメラ3選

【目的別】おすすめの
AIカメラ3選

詳しくはこちら

ページの先頭へ