駐車場におけるAIカメラ活用事例
駐車場へのAIカメラ導入事例
駐車場の混雑検知システムにAIを活用
兵庫県の東播磨県民局は、加古川総合庁舎でAIとインターネット接続カメラを使用した駐車場の混雑検知システムの実証実験を開始しました。
AIが画像を分析し、混雑状況を専用ページに表示するシステムで、利用者は現在の混雑度をリアルタイムで確認できます。このシステムは移動可能な小型カメラを使用しており、他の場所でも運用可能です。地域の高速データ通信サービスを活用することで、システムの導入費用を大幅に抑えることができました。
今後、他の公共施設やイベントでの活用も検討されています。
参照元：神戸新聞NEXT（https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/202301/0015989100.shtml）
混雑状況のサイネージ表示とネット確認で利便性を向上
総合庁舎隣接の駐車場に設置し、リアルタイムの混雑状況を庁舎のサイネージに表示させると共に、利用者が事前にインターネット上で確認できる仕組みを導入。駐車場利用者の利便性向上に貢献しました。
また、利用者だけでなくスタッフに対しても混雑時のオペレーション負担の軽減が期待できます。
参照元：メバル公式HP（https://www.tara.co.jp/mebaru/）
高速道路のPAに駐車場満空監視誘導システムを導入
新東名高速道路の遠州森町PAでは、画像処理技術を活用した駐車場満空監視誘導システムを導入しています。こちらのシステムでは、監視カメラで撮影された映像を画像処理技術で解析することによって、駐車スペースの空き状況について常時モニタリングが可能である点が特徴となっています。
解析された結果は場内の案内板や本線上に設置されている休憩混雑情報板に自動表示させられるため、車両を空きゾーンにスムーズに誘導できます。さらにこちらのシステムには逆走検知機能も搭載されているため、突発事象をリアルタイムに検知することにより入退場の制限も可能。逆走による事故発生を未然に防止可能です。
参照元：西菱電機公式HP（https://www.seiryodenki.co.jp/project/parking-monitoring-guidance-system/）
球場入り口にAIカメラを設置し来場者の地域特性を判別
球場の駐車場でのAIカメラの導入事例です。
こちらの事例では、駐車場を利用する来場者の属性を車番と紐づけた分析について検討していたことから、球場のそれぞれの駐車場の入り口に3日間AIカメラを三脚で設置し、入場する車両の車番データを取得。さらにそのデータをシステムで分析することにより、来場者の地域特性の判別を行っています。加えて、観戦者が来場する時間のピークを算出することも可能となっています。
参照元：丸紅ネットワークソリューションズ株式会社公式HP（https://www.marubeni-network.com/case/mitsubishi_estate_parks_01.html）
AI技術と画像解析技術を組み合わせたパーキングシステムの実証実験
久留米工業大学では、株式会社Kyuホールディングスとの包括連携協定により、AI技術や画像解析技術を組み合わせたパーキングシステムの研究・開発に取り組んでいます。こちらの研究では、複数のカメラとAI画像解析を活用することによって車室の状況を可視化し、駐車場内の誘導に役立てるための実証実験を行っています。
実験では、AIカメラを設置した駐車場が複雑な形をしていたことから通常より多い台数のカメラを設置し、その画像をAIで解析して空き状況を管理。また、カメラを1台のみ使用した場合には木などの障害物や車が重なるなどの状況によって他の車が検知できないケースもあるため、最大4台のカメラを使って1つの車室の状況を解析しています。今後は駐車場入り口や学生課の事務室によりリアルタイムに駐車場を公開していくことを視野に入れています。
参照元：沖電気工業株式会社HP（https://www.oki.com/jp/case/2023/kurume-it.html）
月極駐車場でAI機能付き監視カメラを導入した事例
契約者ではない人が無断駐車をしている状況に悩んでいた月極駐車場において、不審車両や不審人物を特定するためにAI機能付きの監視カメラを導入しています。こちらの事例では、人や車両を自動検出できるAI対応赤外線カメラとAI対応のデジタルレコーダー、屋外用DVR収納ボックスを設置しました。
こちらのAIカメラは動きのある対象が人か車両なのかを自動判断し、記録データから映像の検索と再生を行えるため特定車両をスピーディーに見つけることが可能。また、赤外線対応であるため、夜間でも鮮明な映像で記録できる点もポイントとなっています。
参照元：株式会社日本防犯設備（https://jss-bouhan.com/reports/case223/）
駐車場におけるAIカメラ導入のメリット
駐車場設置に必要なイニシャルコストの削減
駐車場においてAIカメラを設置することにより、フラップ板や出入り口ゲートの設置が不要になります。この点から、設置の際に発生する機器費用や工事費用といったコストの削減が可能となります。
メンテナンス費用・手間の削減
駐車場内に設置するのがAIカメラのみになることから、メンテナンスの費用を大幅に削減できます。また、機器の故障などに伴うメンテナンスの手間も省けます。
スマートフォンのWeb決済が可能
AIカメラを導入することにより、入出庫状況をクラウド管理できるようになり、スマートフォンによるWeb決済の活用が可能に。発券機や精算機のメンテナンスが必要なくなるとともに、紙詰まりや領収書などの用紙切れやインク切れなどへの対策も不要となり、メンテナンスの手間も削減可能となります。
利用者の利便性向上
駐車場の混雑状況や車両を認識できるため、駐車スペースや経路の提示を行えるようになります。このことから、利用者が入庫するまでの時間を短縮できる、駐車場が見つからないことへのストレスも軽減可能となり、利便性の向上が期待できます。
来場者の属性や動向などを分析可能
AIカメラによりナンバープレート情報を認識し、その情報の分析によって来場者の属性や動向の分析ができます。さらに、駐車場の混雑時間を分析することも可能となります。
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駐車場のAIカメラ選びのポイント
AIカメラ導入の目的をはっきりとさせる
AIカメラの活用方法としてはさまざまなものがあります。駐車場においては、混雑の緩和や利用者の利便性向上、また無断駐車対策といったように、設置する駐車場によって利用目的が異なってきます。まずはどのような目的でAIカメラを設置するのかを考え、その目的に合ったカメラを選ぶようにしましょう。
夜間など暗い場面でも鮮明に映るカメラを選ぶ
明るいところはもちろん、夜間など暗い場面でも鮮明に写せるカメラを選ぶことも大切です。暗い場面でナンバープレートなどを認識できないと、カメラを設置した意味が半減してしまうためです。また日中も逆光で被写体が暗く写ってしまうケースも。そのため、周りの環境に左右されずに被写体を鮮明に映せるカメラを選択することが大切です。
